サカナトビート 寿司職人の休日

旬の食材が知りたいし休日も舌鼓を打ち鳴らしたい

鮮魚店でよく見るイナダ。割安だけどポテンシャル充分!我が家のオリジナルカルパッチョで彩りも味も店舗級になりました!

2022.05.12㈭ 昨日今日は私の休日が祝福されて大変良い天気。週前半や、なんなら今夜あたりから雨が降ったり肌寒かったりの服装が悩ましい、この時期特有の気候が続いています。GW終盤の土日は特に寒く、思いあまって出した晩酌のお供のリクエストはおでん。「火曜日から仕込んで(自分の休みの)水曜日にちょうど食べ頃になったおでんが食べたい」と妻に言ったら、もう大根が美味しい時期ではないと良い顔せず、それでも水曜日には朝から練り物を炊き始める優しい妻の姿がそこにはありました。感謝しつつちょっと汗ばむくらいの気温の中、愛車の250ccのオートバイと日がな一日戯れていたらどうしてもサッパリとしたお刺身が食べたくなって、買ってきましたカツオイナダ。節操も一貫性もない我儘な自分なのでありました...いいよね家族が喜べば。

ああ初夏っぽい

向かったのはお馴染みの「魚耕」。休市日ですが鮮魚は選べます。翌日には新しい商品と入れ替えたいという思いからか、何となく値段も割安。カツオは背節のみ、イナダは丸のままで共に1㌔くらいの実物が併せて1300円弱!私の休日はどこまでも祝福されているようです。

いい顔

イナダは関東ではブリの幼魚の事です。ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと大きくなるにつれ出世していくわけですな。基本的には天然のもので、実のところやはり出世前の小さい子たちはあまり重宝されることはなく割安での流通です。季節もピンとこないし脂がのっている訳でもない、寿司屋では今の時期ほぼ使わない魚種でしょうか。同じ系統の魚種ならば1㌔強のシマアジや、1.5~2㌔超えの天然のカンパチなどがお客さんのウケもいい。値段も3~4倍するかも。実際この日も2㌔弱の旨そうなカンパチが4倍の値段で並んでました。それはそれで安いけど、あくまでこの日のメインはおでんであることと、併せてカツオも食べ切りたいから今回はイナダをチョイスです。

綺麗な身

カツオ良いものだったからか、私的にイナダ物足りなさを感じてしまい、現物と共にカルパッチョのリクエストを妻に丸投げです。結果として期待以上の仕上がりに、妻には畏敬の念を抱くばかりでございます。

彩りも素晴らしい!

我が家の絶品オリジナルカルパッチョ、ソースを合わせるために家に常備されているものが中々シブい!

  1. オリーブオイル(普通)
  2. バジリコ(まあまあ普通)
  3. コショウ(普通)
  4. ガーリックチップ(なければ生でも)
  5. ピンクペッパー 彩りと風味に 
  6. 自家製レモンペースト これは中々無い
  7. 自家菜園の浅葱

1~7を合わせて塩味は塩か醤油で。

 

自家製レモンペーストの作り方→

  • ウチで実ったレモン、丸ごとボイルして火を通す。
  • 火が通ったら鍋から取り出してまわりの水分をふき取る
  • 粗熱がとれたら種を取り除きレモンに対して1~2割の重量の砂糖と一緒にミキサーにかける

レモンペーストは日持ちする物なのでたくさん作って常備しておくと色々な料理のバリエーションに使えますね~。ドリンクに入れても良し、調味料に混ぜる、料理自体にちょい足しで味変、等々何でもアリです!

 

カツオはスーパーで売っているものは卸して柵になっているものがほとんど。ラップ越しだと色味もなんとなく良くみえるので、家に帰ってきてパックを開けてみたら期待外れだった…なんてことも私でもたまにあります。先述のイナダ然り、他の日の鮮魚全般そうなんですが、基本的に生魚には全てに塩をあて身をしめて使います。カツオも例外ではありません。特に卸して柵になっている商品はパックの底が出ているモノが多々あり、それは身のたんぱく質同士が緩んで保湿力が落ちてきている状態なわけです。卸し身の表面に塩をあてることでたんぱく質同士が引き締まるので、それ以上の旨みや水分の流失を防ぐことが出来ると思います。なにより身がムッチリ食感になった方がカツオなんかは断然に美味しいと思いますし。

カツオといえば薬味薬味といえば今時期ならミョウガですね~。ミョウガじゃなくても、長ネギ、ワケギ、生姜、ニンニク等思いのままに付け合わせて、ビールと一緒に流し込む~最高の瞬間です。ぽん酢でもアリ。

忘れてはイケない、メインのおでん。いつ食べたっておでんは美味しいし、私の中ではこれ以上お酒のお供に特化した煮物は他に無いと思ってます(ご飯のおかずじゃないっていうのは主婦の逆鱗にふれるらしいです)。

今回の休日も充実の晩酌と家族の晩餐になりました!

皆様にも幸が訪れますように~~~