サカナトビート 寿司職人の休日

旬の食材が知りたいし休日も舌鼓を打ち鳴らしたい

コロナ禍を経て寿司業界は好転!三つの良い流れにみをまかせ、最近はチップや年収アップが身近ですよ~

パソコンの調子が悪く久々の投稿になりました!仕事も忙しく、休日の予定もそこそこ埋まっていたのもあり、約2か月ブログを放置してしまいました!が、少しですが読んでくださる方がいらっしゃりとてもありがたいです!今回は寿司業界の実情についてリアルな情報を寿司職人発信でお届けします!

私の周りはすっかり年末ムード。11月末の休日には久々のプライベートパーティー(寿司のケータリング)のお手伝いもありコロナ禍以前を彷彿させます。コロナ禍を経て、世界情勢の変化や国内の景気動向と連動して、私が身を置く寿司業界を取り巻く状況も変わってきていますよ~

流れ其の壱 寿司職人の地位向上?

飲食業全体で人手不足が深刻でして寿司業界も御多分に漏れず、募集をかけても人が集まらない状況が続いてます。これは裏を返せば現在勤務している人間を大事に、という流れになっています。円安の影響もあり寿司職人の就業先に海外の事業所が選択肢に入るように。下にも置かない、といえば職人の勘違いの元ですが、しっかり出来る寿司職人には然るべき待遇が必要に。そうしないと良い人材はどんどん好待遇の方へ流出していく状況に雇い主が気付きはじめています。

流れ其の弐 勤務時間は短縮の方向に

しなければならない、と強く思います。ランチ営業のために早朝8時前から始業し終業は早くても夜11時。ディナータイムといってもメインはお酒の席を彩る仕事なので夜の8時や9時には終われません。修行中の身なら1日16時間17時間の拘束は当たり前、の価値観がまかり通っていた、今考えると異様な業態。今ではすっかり有名になったピンクの看板有名寿司チェーンが15年前には打ち出していた、1日12時間拘束の実働10時間勤務。当時その条件を耳にしたときに「天国のような職場だー!」と思ったものですが、これからはもっと短くなるべき。家賃に対する席数で客単価を割り出しますが、なぜか寿司店の経営者たちはランチもやって客単価を下げたがります。経営サイドの実情も絡めると話は単純ではなくなってしまいますが、拘束時間、実働時間の短縮は過去の慣習や常識にとらわれずドンドン意識改革をするべきだと、コロナ禍を経て、多くの人が真剣に考えるようになってます。

流れ其の参 寿司職人も消費者側に

待遇がよくなる、具体的にいうと給与が上がり余暇が増えれば、人間は楽しい消費活動がしたくなりますよね。今現在の平均的な寿司職人の給与では休みの度に贅沢を~の生活は中々に難しい。待遇が良くなれば外食が月に一度から三度になりダウンジャケットも〇ニクロからノースフェイスに替わるかも。贅沢とはいかないまでも、手取り額の増加はそのまま消費の増加につながり、世の中の景気もよくなるってもんですよね!

 

今回こんな記事を作成したのは、完全に私個人の肌感からです。地位向上や待遇改善は自身の状況を反映したもので、私は今現在はとても恵まれた環境にいると思っています。特に直近1か月ではチップの回数が増え、海外からの好待遇の求人が頻発してます。チップはの額は1000円から1万円以上の場合もあり、中国からの求人では年収1200万円の提示も。

私自身、今は日本での家族4人での生活を、可能な限り豊かにする。そうする事で幸福を享受しています。家庭用に活けのズワイガニ買ってみたり~

北海道のそんなに大きくないやつですが!

鯵良し

鰯良し

どうやら今回は賞与もコロナ以前の水準に近づけていただけるそうで、有り難いかぎりです。
イチ寿司職人としては、常に食材と向き合いお客さん満足のために日々技術の研鑽に勤めるだけですが、今回の記事のような流れの寿司業界に、少しでも魅力を感じてくれる人が増えてくれれば、ブログを書いている意味もあるってもんです。

それでは、皆様も身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごし下さい。